思い

子どもの成長に対する取組みの重要性とその活動構築について 

きみしま接骨院 君島 悠太 

目次 

1.1  はじめに 

1.2  論文の動機 


2.1 今子供たちにおきている問題と原因が子どもの成長に与える影響。 

3.1 同問題の解決のためにできる改善方法と課題。 

4.1 地域で私たちセラピスト・トレーナーが出来る事。 

5.1 活動を地域に根付かせる為の院内・院外活動の構築。 

6.1 2章から5章で考えた目的に対して、分かったことや意見を総括し、今後の展望。 

1.1はじめに 

はじめに「子どもの成長に対する取り組み」という課題に対して、何を想像するだろうか。子どもの成長と聞いて、食事・睡眠・運動・勉強など先進国の日本は学校の教育や部活で補えていると思っている方も少なくない。 

しかし、「子どもの成長に対する取り組み」は、先進国である日本において現在問題視されている社会問題だと私は考えます。私自身「子どもの成長に対する取り組み」という言葉に触れ、幼い頃のある記憶が蘇りました。小学生の頃学級が1クラスしかないような町で生まれ育ち、その町で地域の皆様に見守られながら友人と毎日のように遅くまで外で遊び、お腹を空かせて家に帰りご飯を食べて寝る。こんな小学生時代を過ごしていて今現在何不自由なく生活をさせて頂いています。 

「子どもの成長に対する取り組み」として現在の子供たちとの生活環境と比べてみると大きく変化しているのが分かります。 

『具体例』 

子どもの育ちの現状と背景/子どもの育ちの現状 

近年の幼児の育ちについては,基本的な生活習慣や態度が身についていない。他者とのかかわりが苦手,自制心や耐性,規範意識が十分に育っていない。運動能力が低下しているなどの課題が指摘されている。
 また、小学校1年生などのクラスにおいて、学習に集中できない、教員の話が聞けずに授業が成立しないなど学級がうまく機能しない状況が見られる。
 加えて、近年の子どもたちは、多くの情報に囲まれた環境にいるため、世の中についての知識は増えているものの、その知識は断片的で受け身的なものが多く、学びに対する意欲や関心が低いとの指摘がある。 

子どもの育ちの変化の社会的背景 

少子化、核家族化、都市化、情報化、国際化など我が国経済社会の急激な変化を受けて、人々の価値観や生活様式が多様化している一方で、社会の傾向としては、人間関係の希薄化、地域社会のコミュニティー意識の衰退、過度に経済性や効率性を重視する傾向、大人優先の社会風潮などの状況が見られるとの指摘がある。 

このような社会状況が、地域社会などにおける子どもの育ちを巡る環境や家庭における親の子育て環境を変化させている。さらには、このような変化に伴い、後述するとおり、幼稚園等施設の教員等にも新たな課題が生じている。
 そして、これらのことが複合的に絡み合って、子どもの育ちに影響を及ぼしている要因になっているものと考えられる。 

子どもの育ちを巡る環境の変化 -地域社会の教育力の低下- 

第1に、地域社会などにおいて子どもが育つ環境が変化している。
 子どもが成長し自立する上で、実現や成功などのプラス体験はもとより、葛藤や挫折などのマイナス体験も含め、「心の原風景」となる多様な体験を経験することが不可欠である。 

しかしながら、少子化、核家族化が進行し、子ども同士が集団で遊びに熱中し、時には葛藤しながら、互いに影響しあって活動する機会が減少するなど、様々な体験の機会が失われている。
 また、都市化や情報化の進展によって、子どもの生活空間の中に自然や広場などといった遊び場が少なくなる一方で、テレビゲームやインターネット等の室内の遊びが増えるなど、偏った体験を余儀なくされている。
 さらに、人間関係の希薄化等により、地域社会の大人が地域の子どもの育ちに関心を払わず、積極的にかかわろうとしない、または,かかわりたくてもかかわり方を知らないという傾向が見られる。 

<参考文献> 文部科学省 

1.2論文の動機 

接骨院の院長として、運動能力の低下について社会として解決できる方策を考えたいという思いからテーマを設定しました。 

本論文では、①「今、子供たちにおきている問題と原因が子どもの成長に与える影響。」②「同問題の解決のためにできる改善方法と課題。」③「地域で私たちセラピスト・トレーナーが出来る事。」④「活動を地域に根付かせる為の院内・院外活動の構築。」ことを目的とする。まず1章では、今子供たちにおきている問題と原因から子どもの成長に与える影響の実態に迫る。続く2章では、同問題の解決のためにできる改善方法と課題を述べる。3章は地域で私たちセラピスト・トレーナーが出来る事について考える。4章は活動を地域に根付かせる為の院内・院外活動の構築を述べる。最後の5章では、1 章から 4 章で考えた目的に対して、分かったことや意見を総括し、今後の展望を述べる。 

2.1今子供たちにおきている問題と原因が子どもの成長に与える影響。 

子どものロコモを知っていますか?ロコモ(ロコモティブシンドロームの略) 

ロコモと聞いたら高齢者と考える方は少なくない筈です。近年、スマホやゲームの普及や外遊びの減少などにより、子どもの身体に異変が生じています。身体がかたい、バランスが悪いなど、子どもの運動器機能が低下しており、この状態が「運動器機能不全」または「子どもロコモ」と呼ばれています。子どもロコモの原因は生活習慣そのものにある場合が多く、現在問題がなくても怪我につながることが少なくありません。そんな子ども達が部活動やスポーツを始めたらどうなるでしょうか?結果は目に見えていると思います。

スポーツ基本法の前文には、「スポーツは、心身の健康保持増進にも重要な役割を果たすものであり、健康で活力に満ちた長寿社会の実現に不可欠」であると規定されています。【スポーツ庁参照】  

このままでは、スポーツで成長するのではなく、スポーツ通して故障してスポーツが嫌いになってしまうのではないでしょうか。子どもの成長及び日本の未来が脅かされていると考えられます。 

3.1同問題の解決のためにできる改善方法と課題。 

同問題を解決するために必要なのが、全国地域育成協会が発行するアスリート通信簿だと考えます。アスリート通信簿により選手の見える化が今後の子供たちの成長を見守ってくれるツールであると確信しています。〔図1〕を見ると子供達との向き合い方に悩んでいる関係者の方や保護者の方は多いのではないでしょうか。ほとんどの方は本気で子ども達と向き合っていると思います。しかし手探りの状態が続いているので明確に何をすれば良いかが見えて来ていないのが現状だと考えます。そこで、アスリート通信簿を使用し、課題をスピーディーに解決することが解決への近道だと思うのです。 

アスリート通信簿により選手の見える化が出来た次の課題としては、正しいアプローチが出来るか?という事です。やって終わりでは何も解決しないという事は心に留めて置いててください。 

4.1地域で私たちセラピスト・トレーナーが出来る事。 

第2章の最後でお話しした、正しいアプローチの課題を解決するのが私たちセラピストであり、トレーナーの仕事になると考えます。
セラピストやトレーナーが子供たちが目を向けなくてはいけない課題に対して正しいアプローチをする事で、チームの故障者を軽減することが可能です。その為、強い選手・成長が止まらない選手を育成することが出来ます。厳しい練習にも心身共に耐える事が出来れば必然的にチーム力アップにも繋がります。スポーツだけでなく社会貢献にも繋がると考えられます。 

選手とチームの大きな架け橋となるのが地域で私たちセラピストとトレーナーが出来ることだと考えます。 

他にも、健康に関する発信をすることで、地元の住民に健康への意識を高める手助けが出来ます。又、地域のスポーツイベントや大会に協力し、運動プログラムの企画や選手のトレーニングをサポートすることで、コミュニティ全体に健康促進のメッセージを発信出来ます。 

地元の学校や幼稚園と連携して、健康に関するワークショップやセミナーを提供し、子供たちとその家族に健康な生活習慣を教育することが出来ます。 

地域のフェスティバルや健康イベントに出展し、アスリート通信簿やアドバイスの提供を行うことで、直接地元の住民にアプローチ出来ます。 

健康に関する啓発活動を通じて、地域の住民に健康への理解を深め、定期的な運動やセラピーセッションの重要性を伝えることが出来ます。 

これらのアクティビティは地域全体の健康促進に寄与し、子ども達の健康な生活習慣をサポートする効果が期待されます。アスリート通信簿により課題に合わせて、柔軟に活動を調整することが重要です。 

5.1活動を地域に根付かせる為の院内・院外活動の構築。 

2.3.4この3つの章で述べた事を、地域の方々に今、子ども達におきている現状を認知してもらう事が1番大切だと考えます。 

継続的な認識と対策としてまず、これらの課題に対して社会全体での認識を高め、具体的かつ継続的な対策が求められます。地域社会の再構築の基盤づくりを地域社会の再構築が必要であり、大人たちが子どもたちの成長を支え、関与する仕組みやプログラムの整備が重要です。地域の協力体制やコミュニティの形成が求められます。 

家庭と学校の連携:家庭と学校の連携を強化し、子育て環境の向上を図ることが必要です。親や教育者が協力して、子どもたちの健やかな成長を促進するための情報やサポートを提供することが重要です。 

総じて、子どもたちの成長に対する取り組みは単なる個別の問題ではなく、社会全体が取り組むべき重要な課題であると言えます。 

その現状を打破するものがアスリート通信簿であり、セラピスト・トレーナーです。地域の皆様は、接骨院の先生は施術をしてくれるが、院外活動をしてくれるという認知はあまりないと思います。怪我を治療してくれる先生というイメージがついているのかもしれません。この問題に対して声を挙げていくことが課題解決の大きな近道となります。 

6.1 2章から5章で考えた目的に対して、分かったことや意見を総括し、今後の展望 

今後の展望としては、アスリート通信簿の認知度を上げ、アスリート通信簿を通して地域のチームと子供たちがより良い環境とコンディショニングでスポーツが行えるようにする事です。スポーツに関わる方々の架け橋になることで地域の子供たちの、スポーツで世界に羽ばたく土台作りが出来ると考えます。 

私だけでなく、地域社会全体がが子供たちを助け、育てて行けるるそんな社会を目指して行きたいです。 

そして、当院に行けば安心できるような院の構築を目指します。 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です