骨盤裂離骨折とは 成長期に発生しやすい骨盤や臀部の痛み

骨盤裂離骨折は、骨が弱い成長期に発生しやすいスポーツ障害で疲労骨折の一つです。

サッカーや陸上競技におけるキック動作などにより、瞬間的に大きな筋収縮力が骨盤に作用し、筋の骨盤付着部が急激に牽引されることで、骨盤の一部が裂離する骨折です。

成長期に骨盤裂離骨折が多いのはなぜ?

成長期の骨盤には成長軟骨とも呼ばれる骨端線が残っています。

キックやジャンプ、ダッシュなどの爆発的な筋の収縮により、腱がまだ脆弱な骨端線を引っ張ることで骨端線が骨から分離して骨折となってしまいます。

裂離骨折は、成人では成長期のように一般的ではありません。

成長に従い、骨端線が閉じたり骨化したりすると、骨端線と骨とのつながりが強くなり、靭帯や筋腱と骨の間で力が伝達するプロセスにおいても、特にその部分が相対的に脆弱ということがなくなるためです。

そのため骨盤裂離骨折が生じた同じ箇所で過剰に力がかかった場合、大人においては、靭帯、筋腱、または筋肉を損傷する可能性が高くなります。

骨盤裂離骨折が起きやすい部位は?

骨盤周り股関節周りに症状がある方はすぐに来院を…。

筋肉が強く収縮しているときに骨盤や臀部に突然痛みを感じます。

「ビシッ」という音や感覚を伴う場合があります。

他に、股関節周囲の圧痛が認められ、歩行が困難になる場合もあります。

骨盤裂離骨折になりやすい状態、なりやすい人は?

骨盤裂離骨折は、サッカー、陸上短距離(特にスタートとゴール時)、ハードル、ジャンプ、柔道や相撲の投げ技、野球のスイングなどで起こりやすくなります。

特に中高生である12~18歳の年齢層(ピークは14~15歳)に多く見られます。また、強い筋力を持つ男子に発生しやすいと言われています。

リコンディショニング

一般的には手術などの外科的療法を必要とせず、保存療法が採用されます。

保存療法では、まず安静を保ち痛みが和らぎ、歩行時の痛みがなくなったら歩行を許可します

成長期の障害であるため、骨の癒合が完了し、十分な時間が経過すれば、スポーツ活動に支障が出ることは少なく、予後は比較的良好です。

最初の一定期間の安静を維持しないと、完全回復の遅れ、再損傷、または慢性症状の発症につながるリスクがあります。

リコンディショニング

競技に復帰するまでに数ヵ月かかる場合もあります。

柔軟性を高めるためのストレッチや、関節の動きを伴わないアイソメトリックエクササイズ(等尺性運動)を開始します。

水中運動やエアロバイク、軽いジョギングを始めます。

水中運動は浮力により体重が軽減され、エアロバイクは座位で行うため、体重が直接かかりません。

これらの運動から始め、徐々に体重が負荷となるジョギングに移行します。

その後、経過を見ながら競技に復帰しますが、ここでも強度を徐々に上げていきます。

再発予防のためには、身体と向き合いながら施術が必要です。

まとめ

成長期の骨盤骨折は頑張って練習してしまっている選手は多いいです。

その為、症状が出たらすぐに来院することをおススメしています。

悩んで知る選手はお気軽にお問い合わせください。

きみしま接骨院

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