脳は一度完成したら固定されるものではなく
- 神経細胞同士のつながり(シナプス)
- 使われる回路の強化・弱化
- 状況によっては新しい回路の再編成が、経験・学習・環境・運動によって常に更新されます。
■ 代表的な可塑性の種類
① 機能的可塑性
- よく使う機能は強化される
- 使わない機能は弱くなる(=「使えば育ち、使わなければ退化する」)
② 構造的可塑性
- 神経回路そのものが変化
- 樹状突起やシナプス数が増減
■ スポーツ・リハビリとの関係(重要)
● 運動学習
- 正しい動作を繰り返す
- 感覚入力(触覚・固有感覚)を伴う
- 成功体験とフィードバック
→ 脳内に「正解の動作回路」が強化される
● ケガ・痛みとの関係
- 痛みが続くと→ 痛みの回路が過敏化
- 動かさない期間が長いと→ 運動野の表象が縮小
だから👉 「投げ方を変える」のではなく「投げられる体と脳を作る」という考え方は、脳の可塑性ど真ん中です。
■ 可塑性を高める条件
脳が変わりやすくなる要素は👇
- 適度な難易度(簡単すぎ× 難しすぎ×)
- 多様な動き(単調NG)
- 感覚入力(触れる・感じる)
- 注意・意識(ボーッとやらない)
- ポジティブな成功体験
「子どもの体はもちろん、脳もトレーニングによって育ちます。
正しい動きを“教える”のではなく、正しい動きが“育つ環境”を作ることが大切です。」
脳の可塑性を下げる「やってはいけないこと」
① 失敗を過度に否定する言動
▶ 影響
- 扁桃体が過活動 → 防御モード
- 学習回路がシャットダウン
- 新しい回路形成が起きにくくなる
👉 失敗=エラー情報否定すると「修正の材料」が消えます。
② 正解を一つに固定する指導
▶ 影響
- 探索行動が止まる
- 脳の“試行錯誤回路”が働かない
- 応用力が育たない
👉 可塑性は 揺らぎ → 調整 →定着」**で育つ
③ 単調すぎる反復
▶ 影響
- 脳が「もう知ってる」と判断
- 神経活動が低下
- 自動化は進むが、成長は止まる
👉 変化のない反復=可塑性は低下
④ 「考えるな」「感じるな」という指示
▶ 影響
- 前頭前野の関与が減少
- 感覚統合が進まない
- 学習の定着率が落ちる
👉 初期学習ほど、感じて・言語化して・修正”が重要
⑤ 痛み・恐怖を無視させる文化
▶ 影響
- 痛みの記憶が強化
- 動作回路と恐怖が結びつく
- 慢性痛・イップスの温床
👉 可塑性は「安全」が前提条件
⑥ 結果だけを評価する
▶ 影響
- 内発的動機が低下
- 学習プロセスが軽視される
- 再現性の低い脳回路になる
👉 評価すべきは「どう試したか」「どう変えたか」
⑦ 否定的な自己言語
▶ 影響
- 可塑性を促すドーパミン低下
- 挑戦回路が弱くなる
- 👉 言葉は脳への指令です。
きみしま接骨院から一言
脳は「安全・探索・成功体験」が揃ったときに最も変わる。
怒られ、縛られ、怖がりながらでは、体も脳も育たない。
きみしま接骨院から一言
「子どもが伸びない時は、能力ではなく“脳が変われない環境”になっていないかを疑う。」
大切なのはトレーニングで変化させることです。