腸内フローラは3歳までで決まる…
お腹の健康バロメイターと言われている腸内フローラ。近年はお腹の調子が身体全体の調子に大きく関わっていると言われています。
腸内フローラ(大腸と小腸)の細菌は1000種類以上~100兆個以上あると言われています。
(善玉菌・悪玉菌・日和見菌)
その菌が住む世界が腸内細菌叢で腸内フローラと呼ばれます。この腸内フローラは人間の第2の脳と言われて人間の腸と脳には密接な関係があることが分かってきました。
ストレスを感じるとお腹が痛くなったりしますが、逆に腸の細菌が神経系を通じて脳にシグナルを送って身体全体に影響が出ると言われています。
腸内フローラは3歳で決まる
腸内フローラは健康のカギになる
腸内細菌叢が作られるのは新生児から乳幼児期にかけてと言われています。
赤ちゃんはお母さんのおなかの中にいる時は無菌です。
お腹の外に出ると、口から消化管に菌が入り込み腸内フローラを作ります。
そして生後3カ月から1歳2カ月までに腸内細菌は大きく発達して、3歳までに腸内環境が決まると言われています。
なぜ、腸内フローラ…
細菌の研究では、全身の免疫細胞の7割が腸に集まっていることが分かりました。
腸内フローラの状態が悪いと、肥満・糖尿病・動脈硬化・アレルギーなどの生活習慣病から、大腸がんや肝臓がんなど重篤な病気まで考えられます。
自閉症・認知症・アルツハイマー病・神経病などにも影響するというデータがあるそうです。
腸内フローラを整えることは、お腹を健康にするだけでなく全身の健康を守ることになります。
栄養学の基礎知識
ミルクや離乳食の時期が過ぎると乳幼児の食事が始まります。
保護者の方は子供の成長に大きく関わる食事ですので、腸内フローラと栄養面をしっかりと考えて献立を立てて頂ければと思います。
栄養バランスのいい食事とは
子供の健康な成長の為には、栄養バランスが大切です。偏った食事はよくありません。
5大栄養素(炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル)をまんべんなくとることが推奨されています。
厳密に考えると本当に大変ですので、5つの要素を意識しながら食事作りをしてみてください。
食事量は大人の1/2~2/3程度
1日に必要なエネルギー量
1~2歳で900~950㎉程度 3~5歳で1250㎉~1300㎉
大人の2分の1~3分の2くらいのイメージです。
食べる量は個人差が大きく、必ずこの分量でなくても大丈夫です。
5~6歳になると大人と同じくらい食べられる子もいます。食事量は、カロリーを必要としているので栄養バランスが整っていれば食事制限を大きくする必要はないと考えます。
食事量や好き嫌い・小食など心配になることが多いいと思いますが、発育に問題がなければ神経質になることはなく食べることが幸せと感じてもらうことが大切です。
おやつも重要
子供にとってはおやつも重要です。(栄養補給の1つです。)
3度の食事ではとり切れなかった栄養素を補ったり、お腹が空き過ぎて日中に影響が出ることを防ぎます。タンパク質を含む牛乳やヨーグルト、ビタミンや豊富なフルーツなどは栄養補給の意味で最適です。
お腹が空き過ぎているようならおにぎりやパンなどの炭水化物を与えるのもありです。
鉄分・カルシウムは意識してとろう
鉄分は、血液に乗って体中に酸素を運びます。
カルシウムは、骨や歯の形成を担います。
鉄分…豆乳・あさり・しじみ・小松菜・ホウレンソウなど
カルシウム…牛乳・チーズ・ヨーグルト・シシャモ・シラス・納豆などで多く含まれます。
朝はしっかり
朝はエネルギーチャージ
晩御飯から朝ごはんまでの間隔は一番長いです。その為、朝はエネルギー不足になってしまいます。ブドウ糖を含む炭水化物をとって1日のエネルギーチャージしましょう。
昼食はバランスよく
お昼がご飯は午後の活動源。主食・副菜・主菜をバランスよく食べさせたいです。
お弁当の場合は、冷凍食品なども上手く利用してバランスを意識しましょう。
夕食は足りない物を
晩御飯は、一日の食事で不足した栄養素を補うことが意識することです。
食事だけで取り切れない方はフルーツなども大切です。
濃い味は避けよう
子供の味覚がきちんと育つために、食事の味付けはなるべく薄めにしましょう。
出来るだけ濃い味は避けて食材の味が感じられるように調理してみましょう。
同じ食材でも心配せずに、工夫することが大切です。
ご飯が嫌いなら、うどん屋パスタで代用などです、お茶碗が苦手で、おにぎりがいいなんて事もあります。子供の食べてる姿を見ながら考えていきましょう。
楽しい食事時間を
子供は、食事の量にムラが出ることがあります。
気に入ったものをたくさん食べたり、疲れていると食欲が無くなったり…
1日でバランスよく食べれない場合は、3~4日で平均的なバランスを考えていき余裕をもっていくといいと思います。
保護者の方からすると、好き嫌いも気になるところですが、あまり好きではない食べ物も友達と一緒ならなんてこともあります。子供はちょっとしたことに影響を受けやすいので今食べられなくても少しのきっかけで急に食べることがあります。
食事に対して意識高く過ごしていただければと思います。
きみしま接骨院