腰椎分離症

腰椎分離症とは…腰の疲労骨折です。

腰椎分離症(ようついぶんりしょう)は、脊椎の一部である腰椎(脊椎の下から5つの椎骨で構成される部分)の中で一番下にある第5腰椎に好発する、椎弓(ついきゅう)と呼ばれる腰椎の後方部分が分離した状態です。

多くは骨が未発達な成長期の小学生~高校生(特に中学生頃)に、背中を反らすジャンプや腰の回旋(体をひねる動作)を繰り返し行うスポーツ、オーバートレーニングで腰椎の後方部分に亀裂が入って起こります。

野球、サッカー、バレーボール、バスケットボール、ラグビー、柔道など、身体の前後屈や腰のひねり、ジャンプからの着地といった特定方向への動作を繰り返すスポーツの過度な練習が原因となるケースが多いとされています。

また、まれに先天的に遺伝によって腰椎が弱く、スポーツと関係なく分離症を生じる場合もあります。

この年の選手は気を付けて

10〜15歳、特に13~14歳のジュニア期をピークに、男子の発症が圧倒的に多くなっています。
この年齢の方で腰の痛みが持続している選手は、腰椎分離症を念頭に入れる必要があります。

背中を後ろに反らせたり、腰をひねったりすると腰痛が強くなります(時には前かがみでも増強します)

安静にすると1ヶ月ほどで症状は落ち着いてきますが、癒合していない場合、将来的に腰椎椎間板ヘルニアや腰椎分離すべり症になる可能が高くなります。

早い段階で適切な治療を行うことができれば、完全に治す可能性が高く、一方で分離が進行すると、完全な治療はだんだん難しくなっていく特徴を持っています。

まとめ

腰痛と一言に行っても病状は違います。特にアスリート選手にとっては、将来的に致命的な怪我となる恐れがあります。

分離症の状態になっていれば、安静第一です。少し痛いからスポーツを行おうではなく、しっかり治しましょう。すべり症になってしまっている選手は安定性を出すトレーニングを入れて身体と向き合っていきましょう。

幹部は安静にほかのトレーニングを入れて、怪我前よりレベルアップできる身体を手に入れましょう。

きみしま接骨院 院長

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